どうも、「Mugby Junction」という留学先の寮の傍のコーヒーショップで
最近仕事をすることの多いヘブラカエラです。
おいしいサンドイッチとWi-Fi(笑)目当てによく通っています。
ソファーが快適です^^
さて、今回は巷に出回っている「コミュニティを作りましょう運動」に対する批判です。
わたしも作ってますけどね。
なぜコミュニティと騒ぐのか?
最近この業界を知った方はまだピンと来ないかも知れませんが、
私以外にも色々な人のメルマガやブログを読むと
大量にコミュニティを推奨している人で溢れかえっているのが分かります。
多くの人が推奨するのは、当たり前の話ですが、
その方が稼げると思っているからです。
何でコミュニティ化をした方が儲かると思っているのかというと、
実は多くの人がハッキリした理由は考えておらず、
「流行っているから」
「インフォトップ歴代1位記録保持者がめちゃくちゃ推奨してるから」
「メンターがコミュニティを運営していたから、何となく自分も」
「特典にコミュニティを付けると、売れやすくなるらしいから」
こういう理由が最も多いのです。
全然、マーケティングの観点から考えているわけではないんですよね。
コミュニティはその言葉自体、
なんだかビジネス臭さ、セールス臭さを和らげてくれる癒し効果がありますが、
販売者自体がビジネスやセールスを忘れては本末転倒です。
コミュニティが売れるのはバンドワゴン効果と流行
「稼いでいる人が推奨してるから」というのは論理的に破綻してる(立場が違う)ので、
先に「コミュニティを特典に付けると売れやすくなる」という例から考えてみましょう。
人は、一般的に多数派を良しと捉え、
できることなら多数派になりたいと考え、
逆に多数派から漏れると「損をしている」と感じます。
「現代広告の心理技術101」(ドルー・エリック・ホイットマン著)を読んだことのある方は
お馴染みの、「バンドワゴン効果」と呼ばれるものです。
コミュニティを特典にするということは、
その商品の実践者の集う多数派が作られるということです。
実際には、ある個人の開くコミュニティよりも、
コミュニティに属さず商品だけ買って一人で実践する人の方が圧倒的多数なのですが、
ネットでの買い物をしていると周りに人が見えないので、
誰かの主催する超少数のコミュニティがあたかも多数派であるように錯覚してしまう訳ですね。
ほかの理由としては単純に今流行りだからです。
コミュニティに属するのが苦手な人とか、
そもそもでコミュニティを開くのが面倒な人の存在が増えてくれば、
やたらにコミュニティと騒ぐ人の割合も減ってくるだろうと考えています。
別にネットビジネスだけがこの世のコミュニティじゃないですからね。
さて、バンドワゴン効果でコミュニティを売りにしようと考えたら、
本来気をつけなければいけないことは何でしょうか。
ここで、コミュニティをビジネスとして捉えているのか、
言葉の響きに癒されたままコミュニティを崩壊させるのかが分かります。
答えは、
「コミュニティ環境をかけがえのない拠り所にして、
参加していない人たちにも自然と喜びを届けられる仕組みを作る」
ことです。
さらに大切になってくるのが、次の2つの要素です。
1.「自分が自分でいられる」とコミュニティ参加者が実感していること
2.「あ、参加したいかも」とコミュニティ非参加者に【伝わる】こと
見落としやすいのが、2番です。
1番は、主催者がキメ細かい視点で1人1人のエネルギーを循環させられるなら
自ずと共感してくれるメンバーが現れて、
チャットに書き込みがあったりして、波紋のように他メンバーにも広がりやすいです。
ただし、2番は、逆に良心のある人ほどできていないことが多く、
コミュニティ特典の持つ顧客吸引力をダメにしてしまいます。
どういうことかというと、
コミュニティに参加していない人は、「コミュニティの様子が分からない」のです。
もっと言うと、
「コミュニティ参加を逃した自分は、
どのような、そしてどれだけの損失をこうむっているのかがハッキリと分からない」のです。
この視点は非常に大切で、
「分かってくれるだろ」というキザな気持ちでいると、
主催者は裸の王様状態なことに気付かないのです。
バンドワゴン効果は、スタート地点で輝くのではなく、
中継地点から輝くのです。
これは私の日本の方の大学でよくある話なのですが、
仲の良いメンツで飲み会を開くことになり、
自分も参加するつもりだったけれど、突如グループミーティングが入ったり、
課題が思いのほか重くて、その締切のために参加できないケースです。
パソコン室でカタカタと英文の課題作成を行っている間、
チラッとフェイスブックを覗いていみると、
本来なら自分も行けるはずだった飲み会の写真が何枚もアップロードされているのです。
「おれ、何やってるんだろ。。。」
「みんな楽しそう、良いな。。。」
この時にバンドワゴン効果が抜群に生きてくるのです。
キツい表現で言えば、
「いかに自分が虚しい選択をしているのかがまざまざと感じられる」のです。
つまり、コミュニティの様子を参加していない人に
少しうっとうしいかなと思うくらいまずはしっかりと伝えないと、
主催者が損をするのです。
しっかりとコミュニティ特典の持つバンドワゴン効果を理解すれば、
本来ならより多く獲得できたはずの顧客や、
本来ならより多くの人に価値提供できた喜びを逃してしまうということです。
うっとうしい伝え方
本当は1番の「かけがえのない拠り所」についても誤解が出ないよう触れたいのですが、
それは別の記事にして、今回は2番の
「喜びを自然と届けられる仕組み」についてお伝えします。
一番手っ取り早い方法は、
コミュニティ参加者の喜びや成果を
参加していない人にも伝えることです。
私のメルマガは毎日配信ではありませんが、
メールを送る際にはかなり高い頻度で
チームの様子について書いています。
また、チーム生の成果報告の記事を書く時も、
その人との関わり合いをなるべく書くようにしています。
コミュニティの様子の情報に対して
建設的な意味で価値を感じるのか、感じないのかは人それぞれですが、
少なくとも価値を感じる人は長くお付き合いのできる方です。
つまり、メルマガという広いコミュニティの中でも
メンバーの選択・自然淘汰が行えるのです。
どんなにカッコイイメルマガを書く人でも、
どんなに心の広いメルマガを書く人でも、
どんなに売上の凄まじいメルマガを書く人でも、
メンバーの選択・自然淘汰を意識して書いています。
万人受けは個人が抱えるべき命題ではないのです。
コミュニティを主催する個人が抱えるべき命題は、
自分に賛同する人を無理のない形で集めて、
全力でコミュニティを守りつつ成長させることです。
(無理をして集めるというのは、本来なら
「うっとうしい」とだけ感じて自分から去るべき人を甘すぎる美辞麗句で
強引に参加させて軋轢が生じてコミュニティの崩壊を招くようなものです。)
人間と同じようにコミュニティが成長するには、
人間と同じようにコミュニティに経験を積ませる必要があり、
そのためには自分以外のメンバーもある種リーダーシップを取って
新しい経験を他メンバーにもたらしてくれる必要があります。
でないと、自分が困難に立ち向かうばかりで、折れてしまうか、
メンバーがずっとフォロワーなまま停滞する事態になり、
ある日コミュニティがぶっ壊れます。
ぶっ壊れた時に、路頭に迷ったり、
責任を負わない状態なのであればまだマシですが、
大体の人はどちらかまたは両方の状態に陥って業界をリタイアする印象があります。
コミュニティを甘く見るな
何が言いたいのかというと、
コミュニティが絶対的な次世代ビジネスの在るべき形ではないということです。
むしろ、「コミュニティしか引き出しの無い状態」は危ないとすら言えるでしょう。
自分の性格、考え、ビジネスに対する情熱、
稼いだ後の理念、理想、現段階の実力、時間的な余裕、などなど、
作る前はもちろんのこと、作った後も、常に真剣に
コミュニティを持続させるべきか否かを考え続ける必要があるのです。
成功したコミュニティは、自分を含め非常に多くの人に価値をもたらしますが、
(途中で)失敗したコミュニティは、自分を含め非常に多くの人の人生にダメージを与えます。
他人の力と合わせて影響力を大きくするからには、責任感が大事なのです。
くれぐれも、「コミュニティ作れば稼げるやっほい」なんて短絡的な発想はしないで下さい。
業界が荒れるだけなので。
ネットビジネスのコミュニティについては2013年に所属して、
2014年に自分で開いて、それなりに役立つ知恵は持っています。
今回の記事は3000文字を超えたことですし終わりにしますが、
流行に飛びつけば稼げるという発想は本当に危険なので、
今回の記事を通して色々と考えてみてください。
次回コミュニティの記事を書く時は、
今回書かなかった旨みを丁寧に解説したいと思います。
先に怖いことを言っておきました(笑)
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。